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チキンやビーフなどのスープストックに、粘りが出るまで刻んだモロヘイヤの葉を加えたスープ。ニンニクやカルダモン、コリアンダーなどで味つけをする。
エジププト料理として知られている。

モロヘイヤとはアラビア語で「王様の野菜」の意味で宮廷料理によく使われていた。
ムルーキー(王家)ヤ(野菜)がムルーヒーヤ、それがモロヘイヤと変化していった。

◆古代エジプトの王様が病気になった時、医者がモロヘイヤのスープを処方して全快したという伝説が残っている。また、クレオパトラもお気に入りだったという。

(参考図書:農文協『世界の食文化・アラブ編』プラット『地球の歩き方・エジプト』ほか)

<混沌とした味>

今、カイロでは誰でもが知っている、一番人気というレストラン「Sobhy (ソプヒ)」の入り口をくぐった。
店内はヒシャブを巻いた女性たちと濃い髭を生やしたおじさんたちでごった返していた。
らせん階段の手すりを滑らしながら三階まで足をすすめていくと、否が応でも食事をしている人たちを上から眺める格好になる。

椅子席ばかりではなかった。
カーペットを敷いたコーナーには、横坐りをしているグループが陣取っている。
楽しげ、はしゃぎ具合はまるでパブ。
興味深く見つめる私に大きな黒い瞳の視線が返ってくる。思わず我が瞳が見開く。
開いても、とうてい敵わぬ・・・。

※ ※
レンズ豆のスープも気になるけれど、まずはモロヘイヤスープを注文してみましょ。

テーブルに素焼きの茶色いココットを数個並べると、スープの入ったお鍋の柄を片手で高く持ち上げたまま注ぎ口だけを傾ける、それを繰り返しながら人数分を次々に注いでいった。

周りに多少飛んでも、溢れ出ても「それはそれでよし」と言わんばかりの光景だ。

アラビア模様のテーブルクロスの色と柄がシミを曖昧に見せているし、第一、気になるほど店内は明るくない。それが幸いしている、とでも言おうか。

注がれた深緑色のドロッとしたスープを一口すすってみれば、スパイスの香りとニンニク味が強烈で、なんと濃厚なこと。
この街の混沌とした人々の暮らしと重なる味のように思えた。
当たり前だけれど、この地域も「人・街・暮らし」と食べ物は太い線で繋がっている。
※ ※
このスープ作りには、葉の粘りが出るまで刻むことが美味しさの決め手になるから、それにはアノ半月状の包丁が必需品だと聞いていた。
でも、残念ながら知り合いの家には置いてなく、代わりに粉にした乾燥品は常備しているという。
市場のあちこちで粉モロヘイヤの箱詰めが売られていたので、ついついお土産用に買ってしまった。

はっと気がついたら、ご近所さんから頂いた手作りの粉モロヘイヤをどこかの棚に置いたままだったことを思い出した。
余計なモノを買ってしまったと後悔しても、

なぁに、旅とはそういうもの・・・さ。

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