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魚の糠漬け。
イワシ、鯖、鯖の子、イカ、フクラギ(ブリの稚魚)などを漬ける。
福井県の郷土料理。

漬ける時に「へしこむ(押しつけて入れ込む)」ことからこの名になったと言われる。
また、昔、農村で醤油を醸造する過程でできたもろみや絞りかすに、売りやナスを漬け込んだものを「ひしお」と呼んだことから、魚のひしおを「へしこ」と言うようになったとも言われる。
こんか(こ糠)漬けと呼ぶ地方もある。

◆そのまま、または焼いて食べたり、へしこご飯、へしこちらしなどにも利用される。


(参考図書:農文協『聞き書き 福井の食事』、ジャパンアート社『世界の食・語源×由来小事典』ほか)

<うまいぞ!>

どうぞ!
くるっと巻いた新聞紙の先端から水仙の花がのぞいている。

まだ冬の寒さを引きずっているのに、あたりに早春の香りが放たれ
思わず身を寄せて大きく息をすった。

「今朝、とって来ました!」越前からやって来たℤさんは鼻高々。

手土産はそれだけではなかった。
小ぶりではあるけれど、こちらも新聞紙にくるまれていた。

開いていくとすっぽり糠に纏われたソレが現れて、さっきの香りとは対照的な臭いがプーン!
中味は魚らしい、ということだけは分かった。けれど、はて、さて、何でしょう?

これが「へしこ」との初めての出会いだった。
しっかり堅くなっている「イワシのへしこ」...長い熟成期間を経てないと、こうはいかない...。
糠をパッパッと払って、目の前で薄ーくそぎ切りして手渡された。

**
舌の上で、しょっぱい!うまいの協奏曲が広がった。

どこだ、どこだ、「飯」はどこだ!
こんな時、...酒飲みはきっと「酒!」と言うのだろうな。

**

ずいぶん前のことなのに、

へしこと聞けば、越前、水仙...ℤさんの自慢の笑顔へと記憶はつながって甦る。

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