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砂糖、醤油につけこんだカツオのぶつ切りをすし飯にのせた丼。
三重県・伊勢志摩の漁師料理。
沖に出た漁師たちが漁の合間に船上で即席に作ったもの。
元は釣ったカツオを漬け汁につけて飯と一緒に手でこねながら(混ぜながら)食べていたことからこの名がある。
今では手でこねることはなく、すし飯の上にカツオのぶつ切りを並べた上に青じそ、紅しょうが、海苔をのせている形がよく見られる。
(参考図書:全国調理師養成施設協会著『総合 調理用語辞典』、農文協『うかたま』43号おいしい郷土食)
< 庶民の味方、漬け丼 >
食べ残した刺身は、わさび・しょう油・酒のタレに浸けて、翌日には漬け丼にするのが我が家の定番。
ちょっとオリーブ油をたらすとトロっとした舌触りに、さらに卵黄を加えると濃厚さが加わりグレードアップする。
だから、漬け丼の一つ「てこねずし」も、おおよそ味の見当はついていた。
※ ※ ※
本場で食べることにこそ、意味があり。
さらには、船上で海風を受けながら食べてこそ、醍醐味があるのでしょうね。
...が、そうはいかない。
伊勢神宮の参道近くに、ひと際目立つ幟旗のお店に入った。
アㇻ~、まぐろ丼と言われても不思議はないほどの色、形。
海苔までも、のっている。
でも、一口ほおばってみるとあら~、とまた驚き。
漬けだれに砂糖の甘みを感じたからだ。
馴染みのない味に一瞬ためらったものの、
二口、三口続けると、飯と絡まって、これもなかなかいいじゃあない!
手でこねなくても、せめて、飯と大きくかき混ぜて絡めて食べましょ!
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