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むかごとは山芋類の蔓と葉の間に生える指頭大の球形の芋の芽で、これを串に刺して焼いたもの。
(広義には植物の地上部に出来る芽の一種で、これが肥大して地上に落ちて発芽する組織全般のことをいう。)

川上行蔵著『日本料理事物起源』によると、

「古い記録には零余子焼きがあり、零余子指(ムカゴザシ)にして焼くことになっている。ところが零余子焼きは串焼きの一種ではあるが、串に指す材料はカレイや鯉、鯛、空飛ぶ雁であったりする。当初は文字通り零余子だったと思う。それがいつ頃からか、動物性の肉片になり......。」

とあり、「むかご焼き」はむかごだけ、ではなかったらしい。


◆むかごは飯や天ぷら、吸い物などに利用される。


(参考図書:川上行蔵著『日本料理事物起源』、本山荻舟著『飲食事典』ほか)


< 乙な味 >

9月に入ると、むかごの粒が日に日に大きくなってくる。

うっかりすると、粒に触っただけで、ボロッと。
蔓に触ろうものなら、引きずられて他の粒も転げ落ちる。

わずか、1〜2センチの土色の粒を草むらの中で見つけるのは、大海でメダカを探すようなもの。

そうかと言って、ビニールシートを広げて収穫するほどの量ではないし...。


**

「ビニール傘を逆さまにして広げて受けるといいよ」と教えてくれる隣人あり。
そうだね、そうだね。

ならば、粒を受けやすいように蔓を横に伸ばしていったらどうだろうか。

春のうちから、麻紐を真横に引っ張って 蔓を導いてみた。

そして、いよいよ収穫時期がきた。

左手に広げた傘を、右手で粒を触る。
ポロポロと落ちた球は否が応でも中心に集まってくる。

こりゃあ、なかなか具合がいい。

**

その貴重な粒を3粒ずつ、暇に任せて楊枝に刺してストーブの上で焼けば「むかご焼き」。
パラパラと塩を振って口に放ると、どことなく自然の香りが漂ってくるのは
思い入れの精でしょうか。

いやいや、かたくなに閉ざしている少しのアク?と土の香りは
やっぱり、自然の味がするんですよ!

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