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身欠きニシンと山椒の葉を交互に重ねて酢、醤油、みりんなどで漬けた料理。
福島県、会津地方の郷土料理。

ニシンの卵(数の子)を取り出す時に身を二つに割いたため二身(ニシン)の名が、また、おおざっぱに割いて身を欠いてしまうことから、身欠きニシンと呼ばれた。

江戸時代には北海道から新潟へ、阿賀野川をさかのぼって会津まで運ばれてきた。
そこで山椒と出会い、郷土料理として地域に根づいた。

◆本場松前藩では米の代わりにニシンを年貢として納めていたことから鯡(魚に非ず)の字を当て、また、春告鳥(うぐいす)に対し春告魚とも書く。

(参考図書:成瀬宇平著『47都道府県伝統食百科』、農文協『聞き書 福島の食事』、ほか)


< 山椒の芽ぶきにワクワク >

「ニシンと言っても、身欠きじゃあないとね。
身欠きと言っても、じっくりと干し上がった本干しじゃあないと。

ましてや、輸入品なんて、話にならん!」

・・・会津出身の気合いの入ったおじいさん。

そして、近頃はなかなかいいのが見つからん!・・・と嘆き節もいつものこと。

そんな下界の事情にはおかまいなしに、季節が巡れば山椒は芽ぶいてくる。
そうすると、おじいさんの助走がはじまる。

ニシンの強さにガツンと迎えられるくらいの、しっかりして、それでいて柔らかさも残っている山椒の葉っぱ・・・そんな瞬間を見極めて採ると言うのだ。

と言っても、あっという間にその日はやってくる。


・・・
「にしん鉢」を覗き込むと、葉っぱの隙間から鈍色のニシンが覗いている。

あぁ、田植えのころ・・・を思い出すな~、と一切れを舌に乗せる。


どこまでも、故郷の味をしょって立つ・・・気なのかな?

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