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米粉や小麦粉などの生地にあずき餡をいれ、朴の葉で包んで蒸した餅菓子。
長野県、木曽地方の郷土菓子。

◆ 月遅れの節句、田植えの時のおやつなど、木曽地方では初夏の味として5月下旬から7月中旬にかけて和菓子店や道の駅でも売られている。

(参考図書:長野県食生活改善推進協議会編『長野色の食』、市川健夫著『日本の風土食探訪』ほか)


<たかが、葉っぱ...>

「これは今の時期しか食べられないのよ」と言って差し出されたのは、6月に信州
木曽を訪れた時のこと。
餡いり餅を朴の葉で包んで巻き、イグサの紐できりりと括られていた。

目を見張ったのは、その餅が1本の茎に8個も繋がってぶら下がっていたことだった。

朴は1本の茎に7〜8枚の葉がついているが、それを切り離さないでそれぞれの葉に餠を包んで茎に向かってクルクル巻いているのだった。

そんな遊び心に感心しながら、蒸し上がったばかりの葉っぱの1つを茎から切り離して紐をとき始めると朴葉の香りが立ち上り、思わずひと呼吸おいた。

それにつけても、何もこの時期だけと限定しなくても、朴の葉は夏まで青々としているようにみえるけれど...。

時を経て、毎日のように朴の葉を眺められる環境に住んでみて、はじめてその意味が納得できた。

梅雨が明けきらぬうちに仰ぎ見る朴葉は、青々としていて若々しく、しかも、しなやかに曲がる。


夏を越した葉っぱは、あちこちに虫食いの穴が目立ち、硬くなって美しさも遠のいていく。
やはり、その時期を見逃さなかったのだ。

季節に寄り添った、木曽の味...。

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