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沖縄、那覇市周辺で飲料にされている「振り茶」のひとつ。

「振り茶」とは茶筅を振って泡立てた茶のことで、ぶくぶく茶は大きな茶筅を使って豪快
にたてた泡の様からこの名がある。

煎った米や玄米に水を加えて煮立たせた煎米湯を作り、別に煮出したサンピン茶(ジャスミン茶)と半々に合わせて泡立てる。
別の茶椀に小豆ご飯を少量入れて先の茶湯を注ぎ、その上に泡を山のようにこんもり盛って刻んだ落花生を振りかける。
泡が細かく盛り上がるように立てるのがよいとされ、これをすするようにして飲む。

本来、船出や旅立ちを祝う席などに供された縁起のよい茶。

◆「振り茶」の風習は全国にあった。

泡立てた茶は空也上人が 951年疫病の患者に施したと伝えられており、この頃からすでにあったと思われる。

振り茶は新潟や富山のバタバタ茶、島根・松江のボテボテ茶、愛媛・松山にボテ茶、鹿児島・徳之島のフィ茶などが知られている。
これらはぶくぶく茶のように多く作って皆で分け合うのではなく、一杯ずつたてる。
また、中に入れる具材は米に限らず、黒豆や漬物などそれぞれの地域よって異なる。

(参考図書:農文協『茶大百科1』、農文協『沖縄の食事』、沖縄「嘉例山房」での聞書き )

<年季の詰まった 泡 >

ぶくぶく茶を売り物にしている沖縄の茶店を訪ねたことがあった。

これが噂のぶくぶく茶か?
少し黄色がかった泡を見つめながら、
店の人の蘊蓄に耳を傾け、一服の時を過ごした。

そろそろ店を出ようと腰をあげてレジに向かおうとしたら、後ろの席のテーブルに同様の茶が。

ぶっく、ぶく 、ぶく!
盛り上がりは器をはるかに超えている!
こちらは富士山、私のは箱根・金時山ぐらい...。

イヤイヤ、何よりも気持ちの泡はすっと消えて天と地ほどの違い。

次の瞬間にピン!ときた。
さっき、外出先から帰ってきた店主らしい年配の婦人が窓越しに見えたのだった。
きっと、あの人がたてたに違いない。

ぶくぶく茶と聞けば、あの時の光景ばかりが目に浮かんでくる。

そして、
時を経るにつれ、
大きい方の泡山はより大きく、小さい泡山はより小さく、その差を広げながら記憶の中に収まっていく。

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