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小豆に砂糖、寒天などを加えて練りあげた棹物菓子。練り羊羹の他に水分の多い水羊羹、小麦粉、葛粉などを加えて蒸した蒸し羊羹がある。
中国での羊羹は羊肉の入った羹(汁もの)のことで、鎌倉〜室町時代に中国に留学した日本の禅僧が喫茶の風習とともに伝えた点心の一つであった。
当時の日本では肉食を禁じていたので、小豆とアマカズラで羊の肉や肝に見立てた寄せ物(小麦粉、くず粉などを練り合わせて蒸したもの)として作られるようになり、安土桃山時代になって今日のような練り羊羹の形になった。  
◆ 棒状にして作るお菓子は棹物と呼ばれる。当時は羊羹を流し固める型箱を「船」と呼んでいたので、船に対して棹がつきものとされたことからの命名である。
江戸時代の菓子製法書『菓子話船橋(カシワフナバシ)』によると、「煉物類一棹と唱るは長さ六寸(約18センチ)巾一寸(約3センチ)、一船にて十二棹に切るなり」とあり、六寸(約18センチ)x 一尺二寸(約36センチ)の船を使っていたことがわかる。
(参考図書;中山圭子著、和菓子の世界。河野友美編、食品事典ほか)

<羊羹が好き!>
かつては盆暮れの挨拶代わりに人気のあった羊羹。でもこの頃は和菓子離れがすすんで、老舗といえども消費は落ちているという。
消費者を引き止めるあの手この手を考えてか、棹物一辺倒から簡便な小型羊羹が店頭を賑わせている。
同じ銘柄で棹物と小型(一口)羊羹では味に違いはあるか?
ある日その話題で盛り上がった。もちろん練り羊羹についてだ。
* 棹物派は、
羊羹なんだから、潔く切り口がスパッと切れてなきゃあ!
まん中が美味いのに四方が全部はじで、しかも畳んだ皺もようが見えるとはケシカラ ン!職人の心意気が見えない。 などと鼻息荒い。
*一口支持派は、
いやいや、同じものを詰めているんだから味に違いはないし、包装方法が違うだけ。
棹物だと残した切り口の変色が気になるし、なんてたって扱いが簡単なのがいちばん!
と、いたって涼しい顔。

両者の言い分はともかくとして、
「棹物羊羹の切り口を見ると生つばが出てくる。これが決定的な違いだ!」その一言には皆大きく頷いた。

後日、老舗の羊羹屋にたずねてみた。
「棹物も一口のものも中身は同じでございます。」
うまさの物差しを測る物差しは人それぞれ。

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