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食材を切る時に台として用いる板。
古くは魚菜をすべて「な」といい、魚菜のうちでもとくに魚だけを真魚(マナ)と呼んだ。従って、まな板とは「真魚板」であり、魚専用の台として用いられた。蔬菜用のは蔬菜板(ソナイタ)と区別していたが、後に両方ともに「まな板」と呼ぶようになった。
◆地域によっては、菜板(サイバン)、切板(キリバン)の呼び方も残っている。
(参考図書;河野友美著、食品大事典。日本料理由来辞典)
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<まな板は要らない?>
日本人にとって一番大事な調理道具はまな板と庖丁‥‥と思っている。
でも、そうとも言いきれなくなってきた今日、ある食品開発部門の人の一言を思い出した。
「消費者は手も足もない」と思ってメニューを提案してほしい、と言われた時のこと。
手も足もなくて一体何があるのだろう?と一瞬首を傾げていると「口、クチだけ。」えっ!と思わず繰り返した。
調理するための手も無い、ましてや、立ち働く足もない。簡便なテイクアウト用を目指してのメニュー提案の仕事であった。それは現在の話ではなく20年も前のこと、先見の明があったということなのか。
今や夕方のデパ地下ではテイクアウト用のショーケース前は女性客で人だかり。一番フレッシュ感が問われる生野菜のサラダだけは越えられない壁だと思っていたら、それさえも軽々と超えている。中には、しっかりとソースを絡まっているものも。
改めて私のまな板を眺めてみた。
あんなに厚くどっしりしていた檜のまな板も、何回もカンナをかけているうちにすっかり薄くなってきている。
その度に軽くなるまな板は、自分の歳に合わせたように使い心地がよくなっていく。

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