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凍み大根のひとつ。
寒い地方では茹でた大根を軒下などに干したままにしておくと、夜は凍みて日中にはとける。これを繰り返していくうちに水分が抜けてカラカラになっていく。
これを凍み大根というが、大根を5センチぐらいの輪切りにして竹串に刺して干すと、乾燥するにつれ串の周りの穴が広がりシワシワになってくる。その形がへそのように見えるのでへそ大根と呼ばれる。宮城県伊具郡丸森町の郷土食材。とは言え、このような干し方をする地域は他でも見られる。
◆水で戻して汁ごと煮物などにする。
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<自然からの贈り物>
知人宅で出された野菜の煮ものを口に入れた途端に箸が止まった。これは何だろう、ムチッとして甘い!
これが凍み大根だと教わった。よーく眺めてみると、輪切りにした大根の中心に向かって放射状の繊維がしっかりと浮きあがっている...元は大根だったのだ。
干すと旨くなる野菜は数多く知られているが、その代表格は何て言ったって椎茸。だけど、この凍み大根もなかなかのものだ。
時を経て、信州の田舎に暮らすようになり、いよいよ念願の凍み大根作りに挑戦してみた。
寒さも風も陽のひかりも充分、と思った12月にとりかかった。
割り箸に輪切りにして茹でた大根3個ずつを3本。たったそれだけ?と言われそうだが、それでも2本分ですよ。
干すこと1ヶ月。其の間、マイナス10度を超える日もばしば。朝にのぞくとカチンカチンに凍っていて透明、日中の陽射しを受けるとポタポタと汁がしたたりはじめる。
あっ、野良猫がかじっている!ほんと、ほんとの話。
一体、何が気に入ったというのか。...甘〜い汁に誘われたのか?
そうこうしているうちに1ヶ月過ぎると水分が飛んで身をくねらせたへそ大根が出来上がった。
早速水で戻してそのまま煮ものを作ってみた。アレー???
以前に味わった時のムチッ、感はどこにいってしまったのだろう?まるで、スカスカ大根を食べているようだ。何かが違う、何かが。
寒天、凍り豆腐、凍み餅、チューニョなど、みな自然環境に身を委ねた産物。
だからこそ、一つとて同じものは出来ない。とは知りながら期待が外れてガッカリ。
もしかして、遠い昔の記憶は時を経て美しく仕立て直されてしまったのだろうか。
来年に期待しよう、と「もう一度作ってみよう」の引き出しに収めた。

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