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とろみのついたモヤシ入りラーメン。
サンマーとは広東語で「生の野菜」という意味があり、「碼」は「馬」に通じて生きのいい呼称でもある。もやしをサット炒めるだけなので「生きがいい」という意味で名づけられた。
サンマーメンのメニューは本場中国料理にはないが、中華丼や天津丼と同じように日本独特のものらしく、戦前に中華街を中心にあちこちで広まったともいわれる。
発祥については中華街の聘珍楼とも玉泉亭ともいわれるが、他の説が新聞記事に載っていた。(平成7年・05・3・朝日新聞) それによると、JR石川駅に近い中華料理店にも三碼麺の名づけ親がいた。店主の解説によると、サンマーメンは当初三碼麺と書いていた。モヤシに細切り豚肉、それにナルトの三種類の具が入っていたからだ。「さっとモヤシに火を通すと、盛り上がってくる。馬が鍋で生き生きと駆け回っているようだから、おれが三碼麺と名づけたとある。なお、その店は現在消滅しているという。
◆3年ぐらい前に日経新聞に連載されていた「食の東海道」によると、サンマーメンは多摩川以西にしかないというが、観察した限りではその手前、大田区中部からサンマーメン地帯が始まる。現在の東の境界は梅屋敷近辺らしい、とあった。しかし、今ではその地域を除々に広げつつある。

<B級グルメ>
初冬のある日、横浜のはずれの小さなラーメン屋さんに立ち寄った。
すでに先客が二人、サンマーメンをすすっていた。私はもちろんサンマーメンを注文。
すると、すぐに後から威勢のいいお兄さんが二人、ガラガラと戸を開けるやいなや「サンマ!」と。続いてエプロン姿のおばさんも「サンマ!」。
ふぅーん、「サンマ」というのか!
注文する人、それを受ける息のあった短い会話のキャッチボールが小気味よい。
それにしても、全員がサンマーメンとは。
湯気と熱気でまっしろに曇ったガラス窓をながめながら、ひとり熱々のサンマーメンをすすった。
もやしラーメンにとろみがついた、ただそれだけなのに、あたたかくて美味しく、庶民に親しまれる味がB級グルメといわれる所以かも。   

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