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灰汁(アク、木灰に水を注いだ上澄み液)に浸けたもち米を竹の皮に包んで茹でた餅菓子。
きな粉や黒蜜をつけて食べる。

ちまきの一種で、鹿児島、宮崎、奄美大島などでは五月の端午の節句に供える風習がある。
もち米を灰汁に浸けることで独特の風味が生まれ、保存性が高まる。秀吉の朝鮮出兵の際や、関ヶ原の戦いでは薩摩兵児の兵糧だったと伝えられる。

◆山形、庄内地方にも灰汁を使った餅(笹巻き)がある。
こちらは木灰ではなく藁灰などの灰汁で、また、竹皮ではなく笹の葉を使うところが異なる。

(参考図書:伊藤珍太郎著『庄内の味』、農文協『聞き書、鹿児島 宮崎 山形』、伊藤珍太郎著『庄内の味』、宮崎綾町での聞き書き)

<さて、作ってみたら・・・>

な~に、これは?
見かけは餅と言えば餅、だけど羊羹のようにも...。イヤ、くず餅っていうところかな?
味は甘いか、しょっぱいか?

竹皮の包みを開いて現れたべっ甲色の食べ物を目のあたりにすると、口に入れる前に謎解きをしたくなる。

こわごわと口に入れてみる。
モチっとしていて不思議な触感、わずかなアクに包まれている。
味わい深いような、そうでもないような...。

黒蜜をかけると途端に甘くなって南国の味がする。

それにしても、
白いもち米がべっ甲色に、しかも、搗いてもいないのに、なぜ餅のようになるのだろうか?

こんな不思議でくるまった食べものなら、作らんとネ!

※※

地元宮崎、綾町で教 わった通りに、灰汁に一晩浸したもち米を竹皮で包み、紐で結んで3時間ほど茹でてみた。半信半疑で...。


アレ〜? 現れたのは米粒どうしがやっと繋がっていておこわ。しかも薄茶色。
3時間も茹でたのに・・・。
でも、なぜだろう、なぜ餅のようにならなかったのだろうか?

それには訳があった。
木灰の種類によるそうだ。

九州地方に多い樫や椿のような照葉樹を燃やした木灰はアルカリ分が強く、これにもち米を浸したからこそ、弾力性のあるべっ甲色の餅になるのだそうだ。
そして保存効果もあがるという。

私は身近にある唐松やナラなどの木灰を使ったので、米粒がしっかり残っていて餅のようにならなかったのだ。


「これこそ、この色こそが、あくまき(ちまき)だ」と胸をはる地元の人たちにとって揺るぎない存在なんだな〜。


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