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小麦粉生地の揚げ菓子。
ドー(小麦粉をこねた生地)を揚げた形がナッツ(木の実)に似ていたことからこの名がある。
16世紀、オランダでパン生地を丸めて揚げた油菓子(olie koek)が元といわれる。後に生地に甘みをつけたもの、あるいは砂糖をまぶしたものがあらわれ、17世紀前半にオランダからの移住者によってアメリカにもたらされた。形も丸型だけではなく、棒状のものやひねった形なども出てきて、ナッツのように見えることからニューイングランド地方でドーナッツと呼ばれるようになった。今のようにリング状になったのは19世紀に入ってからのことである。
◆一方『世界たべもの起源事典』岡田哲著には「ドーナツはドイツの創製である」と記されている。
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<おまけの喜び>
母はよく子どもたちのおやつにドーナッツを作っていた。生地の型抜きには決まって湯のみ茶碗の上下を使い、穴にあたる中央のはじかれた部分をまっ先に油の中に入れることもお決まりであった。試し揚げといったところか。
この試し揚げのおまけが、もうすぐ自分の口に入ってくるであろう、と想像しながら脇で手の動きの一部始終を見守るのであった。
生地をそっと油の中にすべり入れた。すると一旦沈んでから、大きな泡をまとってふわっと浮き上がってくる。上下を返しながら泡が小さくなっていく‥‥。もうすぐだ!
色が濃くなっていくにつれ こちらの食欲も上りつめていく。そんな気持ちのおまけもあった。
巻き終わった海苔巻きのはじの一切れ、鍋に白っぽく張りついた練りあげ途中の小豆餡のひと舐め。何度も挑戦していた泡雪かん。分離して残念そうだったけど、結構おいしいじゃない!などなど。
台所の母の近くにいると、たくさんのおまけに出合えた。おまけは美味しい瞬間を切り取って口にいれるのだから、大いに得をした気分になれた。
子どもだけではない。大人も老若男女を問わず、みんなおまけが大好き、なはず。
それが証拠に女性雑誌が付録のようになってしまったバック?という逆現象もあるではないか。

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