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スイレン科多年草の水草。
ゼリー状の粘質物に覆われている若い芽、茎や花のつぼみを食用にする。
『古事記』や『万葉集』の中ではヌナワと呼び、古くから食用にしていた。
葉茎が粘質物に包まれていることから「滑菜葉」、池沼に生えている長い葉柄の様子が縄のように見えるので、ヌルヌルした縄「滑縄」の意味だともいわれる。
その後、室町時代ごろから漢名の蓴菜を音読みして「ジュンサイ」と呼ぶようになった。

◆ 季節感のある高級食材として、吸い物や三杯酢あえに利用される。
(参考図書;牧野富太郎著.牧野新日本植物図鑑。同朋舎出版.日本料理由来事典。ほか)

<初夏を思わせる>
口に入れると、つるっとした滑りが丸ごと喉を通り過ぎていく。
葉茎から滑りを離したら、どんな味?
確かめたくて舌を回してみても、一体になった滑りはビクともしない。
まるで、「滑りが命」と言わんばかりだ。おっしゃる通りだけど。
じゅんさいの椀が出されると、後に続く料理への期待が高まるほどの存在感がある。
一方、「じゅんさいな人」というマイナスイメージの表現がある。
ぬるりとした感じが、つかみどころのないあいまいさに例えられ、「他人に調子を合わせる人、いいかげんな人」のことを指すのだそうだ。
見方の角度を変えれば、評価も変わる。
そんなことはお構いなしに、じゅんさいは今日もトロン、トロリーン。

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