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米、魚貝類、肉などにサフランを加えてオーブンで炊いた料理。スペインの代表的な米料理の一つ。
ラテン語 pateo(開いている、蓋のない)、patera(浅い皿)、patella(小さい浅い皿)などの語からスペイン・カタロニア語 paella に定着した。両手のついた金属製の鍋のことを指しているが、同時にこの鍋を使った料理の名にも用いられるようになった。
◆肉や魚介類、野菜の入った典型的なものをバレンシア風パエリアと呼んでいるが、これはバレンシア本来のものではなく、20世紀ツーリズムの発展に絡んで作られた。もともとは米、いんげん豆、いんげん、かたつむり、そして時には鶏肉、うさぎ肉などが材料であった。
米と野菜だけの素朴なものから肉や魚がふんだんに入ったパエリアまで各地でさまざまなバリエーションがあるので、レストランで出てくるような華やかなものばかりではない

<瀬戸貝>
ひと昔前には西洋料理=フランス料理らしきもの、という括りだった。今から思えば、随分大雑把な言い方だったが、当時は単に「向こうの料理」という認識だった。
今では国名をつけて⚪︎⚪︎料理と呼び分けるほど、世界の料理を受け入れているが、中国料理は別格として、ひと昔前にエスニックの先駆けとしてレストランのテーブルを飾ったのはスペイン料理だった。
ガスパッチョやイカのスミ煮、にんにくスープの斬新さには目を見張るものがあったが、何と言ってもスペイン料理を牽引してきたのは、パエリアだった。左右に大きな取っ手のついた浅鍋の中に黄色に染まった飯、放射状に並んだ黒いムール貝、それにパプリカの赤やグリーン。
北斎の描いたアースカラーは和食を感じさせたが、パエリアの華やかさはいかにも、ピカソのキャンバスを彷彿とさせた。
初めて出会ったムール貝。これがなければパエリアとは言えないと決めつけていて、手に入りにくくても探したものだった。
でも、後になってこのムール貝に対する印象がガラリと変わった。我がふるさと、瀬戸内で瀬戸貝(イガイ)と呼ばれていたものと親戚だったことを知った時からだ。幼い頃に食べていた、イヤというほど食べさせられていた瀬戸貝。大きさも、味も多少の違いはあったものの、おおよそは似ていたような...。冬の手がかじかむような夕暮れどきになっても、魚屋さんの店先には皿盛りの剥き身が寒風にさらされていた。
みそ汁の実 やネギとの甘辛煮、炊き込みごはんなどに入れて毎日のように食べていた頃には、うまい、まずいを越えて「食べ飽きた食材」だった。
今までパエリアという鍋の中に収まっていたおしゃれな食材は、なぁんだ!
足元が見えなかった自分にもがっかりしたけれど、それ以来、ムール貝をわざわざ買い求めようという気持ちは萎えてしまった。
何と主体性のない、と嘆いても始まらない。
偏見には違いないが、どうしょうもないことだからこそ「偏見」というのかな。

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