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すし飯の上にいろいろな具を並べた押しずしのひとつ。

並べた様子が、お寺などの"こけらぶき"に似ていることからこの名がある。
(こけらとは材木を薄く削りはいだ板のことで、これを少しずつ重ねて葺いた屋根のことをこけらぶきという。)

◆和歌山県の郷土料理として知られているが、『聞き書き 日本の食生活全集』(農文協・1984年~)を開いてみると、
和歌山だけではなく、岡山、兵庫、鳥取、高知の各県にわたって「こけらずし」の名がある。いずれの地域でも、すし飯の上に魚や野菜などをのせて重しをかけたものであり、多くは木枠やすし桶などを使っているが、中には笹の葉を使うところもある。
また、「こけらずし」という名ではないものの、同じような押しずしは全国にある。

具になる魚や野菜の種類などは地域によってマチマチであるが、多くは祭りやお客料理としてふるまわれる。

◆川上行蔵著『日本料理起源事典』(2006年)によると、
こけらずしの名は『料理物語』(1643年)、『料理指南集山家集』(1802年)などによると「飯に具をかき混ぜる」とあり、飯の上に具をこけらの様に並べたものではなかった。
現在の和歌山県のこけらずし(こけらのように並べられている)は古い歴史のある話ではないらしい、としている。

< 杮と柿 >

「こけら」を漢字で書くと「杮」。
どう見ても果物の「柿」と同じ文字のように見える。

ところが、ある時に恩師から、一見似ているけれど「こけら」と「かき」が同じ漢字でないことを教えらた。
二つの文字をこのパソコンで漢字変換してみると、杮柿となり、よ〜く見ても違いは・・・横幅が多少・・・という程度。
だが手書きにすると違いがよくわかる。

こけらは木扁に一、巾と書いて「杮」、字画は8画。
かきは木偏に亠、巾と書くので9画になる、のだそうだ。

それからというもの、「こけら」の文字が気になってしょうがない。
けれど、たいていの「こけらずし」には仮名文字が使われており、曖昧さ回避のためかもしれない。

※ ※
いろいろな地域のいろいろな「こけらずし」。
逆に「こけらずし」と同じようなのに、別のすし名がついているのもある。

それらは地域名(大村ずし、岩国ずしなど)や、素材名(鱒ずし、さんまずしなど)であったりするが、共通するのは"押し"ずしで、具を散らしただけなら"ちらしずし"の仲間になるのかな?

※ ※
大切なお米、周りで取れた食材を詰め込んだ"すし"は、何かと言えば登場する。

日本には「大事な時に"すし"がある」


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