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軟体動物。吸盤のついた8本の足がある。
タは手のこと、コは語助で、手が多いところからこの名がある。また、タは手、コは海鼠(ナマコ)の意味か。タは手、コはナマコ・カイコのコと同じで手をもった動物の意味。足が多いところからタコ(多股)、鱗のない魚であるところからハタコ(膚魚)が転じたなどの説がある。
◆体は頭、胴、腕の三部からなり、足の付け根に目と口があり、この部分が頭で、一般にいう袋状の頭と呼ばれる部分は胴にあたる。
◆古来より怪奇の伝説が多い。北陸では蛇が海中に入って蛸になるとか、7本足の蛸は食べるな、津軽では大蛸が牛をとったとか、佐渡には馬をとって乗り回した、などがある。また、播州(兵庫)では足長の大蛸が明石の沖から足を伸ばし、陸上の宮殿に静養中の貴妃を悩ましたという伝説があり、その時退治した漁法が今に伝わる蛸壷だもといわれる。
◆欧米では殆ど食べないが、イタリア、スペイン、ポルトガルなどでは食べる。ギリシャでは古来、動物として賢者のシンボルとして扱われ、椅子などの文様に用いられた。

<たこを軟らかく煮る・・・『食道楽』によると>
大根でよくたたいてその大根を削いでタコといっしょに茹でると柔らかくなる。決して最初にタコを塩でもんではいけない。弱い火で気長に煮る。芋、タコというのは箸でちぎってみてどちらがタコだかお芋だかわからないようにしなければ本式ではない。タコを煮るときに小豆を混ぜるともいうが、そうすると柔らかくなるというよりも溶けるので、イボなどはじきに消えてしまうのに、芯に硬いところが残ることがある。西京では大豆を混ぜるし、大阪ではこんにゃくを混ぜて煮る。ほかのところではお茶を混ぜることもあり、白水でゆでることもあるが、タコの形を崩さずに芯まで柔らかく煮るのは大根が一番。

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