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キク科の山菜。

古語はウケラで、古くから食用、薬用にされた。
語源は「ヲキアル」で、これがオケラ、ウケラに転じたとされる。
ヲキとは神事、祈祷の意味である。また、ウブ(生)ケ(毛)ラ(接尾語)という説もあるがはっきりしない。

◆邪気を除くものとして神事に用いられ、京都、八坂神社では大晦日から元旦にかけて、その年の豊凶を占うおけら祭りが催される。このときに用いたオケラ火を参詣人は火縄に移して持ち帰り、それを火種にして雑煮を作った。

◆根茎は漢方では白朮(ビャクジュツ)蒼朮(ソウジュツ)と呼ばれ、利尿、健胃薬として用いられる。また、正月の屠蘇散の主な原料として用いられる。

◆オケラを焼いた煙で蚊を追い出すことも行われていたようで、カイブシコケラ(青森)、カイブシンキ(千葉)などの方言が残っている。

(参考図書:牧野富太郎著『新訂 牧野 新日本植物図鑑』清水大典著『山菜全科』ほか)

<新芽はどこに・・・>

「山でうまいはオケラにトトキ(ツリガネニンジン)、里でうまいはウリ、ナス、カボチャ」と俚謡にも歌われている。
あくも癖もないので、山菜の天ぷらの中でも人気が高い。

オケラは夏の終わりになると枝の先にボンボリのような白い花をつけるので、一目でそれとわかる。
それなのに、肝心な新芽の季節には白っぽい綿毛に覆われている他の雑草類との区別がつきにくい。
今年こそ見逃さないようにと思っていても、ウカウカしていると茎が立ちあがってきて食べるのには遅すぎる。

いっそ、花が咲くまで放っておいて投げ入れにでも生けた方がよさそうだ。
侘びさびの世界ではそれなりに喜ばれる立ち姿も、なかなか捨てがたいものがある。

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