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愛嬌もなく、思いやりもない。とりつきようがない、という意味。
ニベとはニベ科の魚の名前で、この魚の浮き袋は膠(ニカワ)の原料になり、その製品もニベという。ニベは粘着力が強く、かまぼこや工芸品などの接着剤として用いられている。ニベがなければ粘り気がないので、これが転じて愛嬌もなく、思いやりもないことを「ニベもない」というようになった。
◆『肥後国風土記』によれば景行天皇が肥後玉名沿岸に船をよせた時、この魚がにべさに(沢山)とれたので名づけたとあるが、現在有明海にはニベという魚はいない。
◆ニベの浮き袋をそのまま干したものを魚肚(ギョト)といい、これをスープに使った中国の名物料理がある。
◆イシモチ、関西でいうグチもニベ科の魚。東シナ海で獲れる黄魚も同類。
<コラーゲンと膠とゼラチン>
コラーゲンとは獣や魚類の骨、皮、腱、などの組織の主成分で、これを水で煮た液を乾かし固めたものが膠。この膠の原料になるのが「ニベ」。
膠を精製したものが菓子などに使われるゼラチンである。
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