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台湾北部の山間地に自生する木の実で、その種のまわりについているペクチンを利用して固めたゼリー状の菓子。
台湾では愛玉子と書いて「オーギョーチー」、日本では「アイギョクシ」と呼ばれる。
◆木の実の中にはゴマ粒状の種がビッシリと詰まっていて、いちじくに似ている。
これを縦半分に切って果肉が外側になるようにひっくり返し、乾燥させて売っている。
また種だけを取り出したものもある。
(参考図書;天野秀二著『 世界のくだもの366日事典』、本山荻舟著『飲食事典』ほか)
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< おばあちゃんの好物 >
台湾育ちのおばあちゃんが、きまって話題にする懐かしい食べ物。
それは露店で売っている腸詰、掛け声とともにやってくるティー(杏仁茶)、そして、夏の風物詩に欠かせないオーギョーチー。
オーギョーチーは、寒天のような、さりとてゼリーでもない何とも不思議な触感で、夏の暑さを忘れさせる特別な味わいがあったという。
このおばあちゃんが、台湾から取り寄せたという乾燥オーギョーチー(種)を見せてくれた。
えっ、これが寒天状になるの?
茶色のゴマ粒のような、この茶色の種が?
「見ててごらんなさい!」と含み笑いをしながらおばあちゃんは、
さらし布巾で包んだ種を水を張ったボウルの中でもんでいた。
すると次第にボールの中の水にトロミがついてきて、そのまま常温に1〜2時間放置しておくと固まってきた。
つまり、種のまわりについていたペクチンの部分だけを絞りだし、布巾の中にはまわりをそぎ取られた種だけが残るという形になる。
この柔らかさ、舌触り。
それに加えて「火にかけないのにトロミがつく」不思議さ!
レモンシロップなどをかけて食べる。
オーギョーチーを食べさせてくれる専門店が東京・谷中にあり、カップ入りになってコンビ二でも売られている。
一度は味わってみたい食べ物だ。
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