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猪の形に作った餅。
陰暦の10月始めの亥の日(現11月頃)、亥の刻(午前9時から11時)にこの餅を食べると万病を祓うという中国の風習を取り入れたもの。また、猪は多産であることから子孫繁栄を願ったという。
平安時代に宮中で行われた「亥猪(ゲンチョ)の儀」の風習が広まったもので、猪の肉は宗教上の理由で餅に代えられた。古書には「朝廷では餅を亥の子型に作り、大豆、小豆、大角豆(ササゲ)、栗、柿、胡麻、糖七種を合せて粉を作りまいらせた」とある。
今日では外側の餅生地や餡に胡麻や小豆などを入れて「亥の子餅」としていることも多く、形も亥の子型に限られてはいない。
◆猪は火の神様である京都・愛宕神社のお遣いであることから、茶道ではこの日に炬燵や火鉢をだして「炉開き」をする風習がある。
◆日本各地で行われている農耕行事である「田の神を迎える(送る)」ために餅を搗くが、これも「亥の子餅」と呼ばれている。

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