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ウコギ科の山菜。若い芽を食用にする。
タラの名は梵語の「貝多羅(バイタラ)」が略された言葉といわれる。貝多羅とは古代インドで鉄筆などで経文をほりつけた多羅の葉のことで、紙の役目をしていた。
(貝多羅はシュロの葉に似ているらしい。そうすると、タラの木の葉とは形が全く違うので、語源とされる理由が見当たらない。葉の広がりを見ると樹形が似ているからだろうか。
◆一方、『語源辞典・植物編』吉田金彦著によると、
朝鮮語では、タラは「トゥル」といい、幹の真ん中が中空になっていてくりぬきやすく、空気を送るのにも都合のよい木なので、鉄の精錬に使用したと考えられる。とすれば、タタラ(製鉄)に使う木からタタラノキが略されて、タラノキとなったとも考えられる、とある。
◆『本草綱目啓蒙(ホンゾウコウモクケイモウ)』(1803年)に「ツノオトシともいう。鹿が角を落とす時節にこの葉を出すなり。又、鹿この葉を食うて角を落とすともいう。味はウドに似ているので、ウドメともウドモドキともいう」とある。
また、鋭い刺があるので「よめたたき」とも呼ばれる。

<山菜の王者>
山菜の王者ともいわれ、それ故に憂き目にもあう。
私が「タラの芽、受難の季節」と呼ぶのは、信州では5月初旬である。摘まれた後に出てくる二番芽まで採ると木は枯れてしまうのに・・・。あわれ、タラの芽。あんなにトゲをいっぱいつけて抵抗しているのに、その甲斐もなく。
そんなに欲しけりゃ、水をはったバケツに枝をさしておけばいいのよ。
そういえば、民宿でこの手の簡易栽培法がウケテいる。「うら山から採ってきたタラの芽」ではなく、「うら庭のバケツから採ってきたタラの芽」と言ってほしい!少なくとも、宿泊者にはね。

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