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酒を飲むときに添えられる料理や食品のこと。
平安時代には飲食物に添える料理を「な」と呼んだ。酒に添えるものは「酒のな」でこれが「酒な」となり、「肴」の文字が当てられるようになった。
一方、主食に添える副菜の「な」は「菜」となり、「総菜(ソウザイ)」ということばに変化していった。
現在では、菜といえば野菜を意味するが、これは野菜が副菜(添え物)として扱われることが多かったためである。このことから酒に合うものはすべて肴でありうる。
◆肴は食べ物に限らなかった
酒の肴は時代と共に変化しており、平安時代には醤(ヒシオ)のような塩辛いもの、鎌倉時代には萩の餅(塩味)、室町時代にはゴボウ、ダイコン、ワラビ、発酵ずしなどが用いられていた。また、目上の者が目下の者に与える衣類、装飾品、武器などの引き出物も肴といい、逆に目下の者が目上の者に感謝の意味で歌や踊りを披露するのも肴といい、食べ物には限らなかった。
安土桃山時代には餅、ちまき、ぜんざいなどが、江戸時代には魚介類が中心になった。現在、酒宴席の献立とされる取り肴、はさみ肴、ひき肴などはこの流れをくんだものである。

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