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卓袱(シッポク)の「卓」とは食卓のこと、「袱」は食卓の周囲にたれる布の意味で、「卓袱」とは覆いのかかったテーブルのことである。
それが転じて、テーブルで食べる料理のことも卓袱料理というようになった。
鎖国時代でも長崎は外国へ開かれた唯一の場所であり、中国からの食習慣も取り入れられた。それまでは一人膳が基本であったものが卓を囲んで食べる形式になり、卓も椅子に座る形から日本の生活様式に合わせて脚を短くして座敷で使えるようにもした。
◆卓袱料理は最初のころはベトナムや中国からの精進料理だったと思われるが、それに長崎地方で獲れる魚貝類と、交易のあったオランダ風が混ざって長崎特有の料理を作り上げた。
これが卓袱料理といわれるもので、江戸や上方までも流行したが安政の開国後は西洋料理に押されて衰退していった。
なお、中国語に「卓袱」という言葉はなく、今のベトナムあたりの言葉で卓のことを「しっぽく」といったらしい。
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