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もみ海苔入りのご飯にわさび、ゆず、さらし葱をのせて、つゆ(だし)をかけたお茶漬けの一種。
埼玉県・小川町の郷土料理で、日本の五代名飯の一つとされる。


幕末明治期の剣客、政治家であった山岡鉄舟は旗本だった父の知行地、小川町をよく訪れていた。

剣、禅、書に造詣が深かった鉄舟は投宿先の小川町、割烹旅館「二葉」の当主に「料理に禅味を盛れ」と注文し、八代店主である八木忠七がそれにこたえて作ったことから「忠七めし」と名づけられた。


禅味は、剣(ピリッとしたわさび)・禅(海苔の淡い味わい)・書(ゆずの香り高さ)で表現された。


(参考:タイムライフ編『日本料理』、「割烹旅館・「双葉」パンフと聞き書ほか)


<...されど茶づけ>


今日は(食べるもの)が何もない、
と言いながらも、茶づけならある。...と言う。

それでは何もない、のではなく、あるじゃあないか、と理屈をこねてみたくなる。

どうも、
茶づけとは、"食事"の範疇に入らないものらしい。
サラサラとかきこむ手軽な食べものではあるけれど、立ち位置は食事以前、おやつ以上と言ったところか。

食卓の片隅ですすれば、ひと昔前のつましい生活の匂いがする茶づけ。
勉強机に広げたノートをハジに押しやってかき込めば、いっときのシノギの茶づけ。
酔っ払った帰り道で赤のれんをくぐってかきこむのはストレス解消の茶づけ。


それが、料亭でとなると話は別で、さらに"鉄舟好み"と聞くと姿勢を正して食べたくなる。
それぞれの舞台で様相が違ってくる。

忠七めしを目当てに小川町にある割烹旅館 "二葉" で昼食をとった。
と言っても、最初から忠七めしが出てくるわけではない。

あれこれの季節料理の後に忠七めしを"サラサラ"とかきこんだ。

厳選された米、海苔、ワサビ、と薀蓄を聞き、
庭園を眺めながら食べる忠七めしは、"なるほど" とひと味違うように感じた。

ピリッと効いたワサビが鼻をくすぐり、ユズの香りが余韻を残して、いつの間にか鉄舟仕様になっている自分。

料理名はどうであれ、ほっと安堵するシメだった。

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