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里芋の子を皮付きのまま塩をふりかけて蒸すか、または茹でたもの。
衣被(キヌカツギ)とは平安時代に身分のある女性が外出するときに頭からかぶるもので、一枚の布や単(のひとえ)小袖が用いられた。衣被をかぶった様子が、芋の周囲に二八の割合で包丁目を入れ上部の皮をむいた形に似ていることから料理名としても用いられた。カツギとは担ぐ(カツグ)からきたもので、頭にのせる、かぶる、いただくの意味。
◆旧暦の8月15日には別名「芋名月」ともいい衣被は欠かせない。小芋がたくさんつく里芋は豊穣や多産を象徴している縁起物で、江戸時代には麻布六本木、芋洗坂で十五夜の前の晩から芋市がたって賑わったそうだ。
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<月づきに・・・>
「月づきに月見る月は多けれど、月見る月はこの月の月」と口ずさむ風習があるが、驚いたのはその先のことで、「芋、またはナスに萩で作った箸で穴をあけ、その穴から月を眺めながら口ずさんだ」という話。
芋やナスの穴を通して眺めた月とは一体どんな風だったのだろうか。一点の鮮明な月だけを写しだしたのだろうか。一度は試したいと思いながらも、この時期にちょうど花を咲かせている萩の枝を折ってしまうのは忍びない。

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